剱岳北方稜線
剱岳北方稜線 剣岳北方稜線 立山ガイド協会

2005/09/13〜17

剱岳北方稜線をガイドする機会に恵まれた。お客さんは、大貫さんらの5名。ガイドは3名。チーフは多賀谷さん。そして富山さん、私川尻である。
13日は、一人で入山、他の皆さんと合流した。14日は、テレビでの天気予報も悪いし、朝から風が強い。当初は本峰を越えていく予定であったが、仙人池まで下り、翌日の好天にかけることにした。仙人池ヒュッテの志鷹静代さん、今年も暖かい笑顔で迎えてくれた。小屋に着いた直後から土砂降り、明け方まで時折強く降り続いた。
15日、雨も上がったし出発。アルペン的な風景の中を進む。多賀谷ガイド、富山ガイドはそれぞれショートローピングで顧客を確保しながら進む。私はフリーの立場なので、カメラを自由に取り出すことが出来た。三の窓に15時着。素晴らしい幕営地であった。チンネの赤く染まる風景は、しばらく忘れることが出来ないだろう。
16日、池の谷ガリーを詰め、さらに前進。そして剱岳の頂上に皆、立つことが出来た。別山尾根も慎重に下山、おいしいビールを飲んだ。今回のメンバーも、皆感激してくれたようで、こんなにうれしい事はない。
別山尾根を普通に歩くことが出来れば、登攀や下りに手こずることはないし、高度感も同じだろう。ただ、ルートファインディングは非常に難しい。迷ってしまった時の対処が厄介だろう。経験のあるリーダーかガイドがいた方がいい。また、今回は雪の処理が簡単だったが、小窓のルンゼの雪渓が残っていたり、小窓雪渓の源頭まで雪があったらグレードも上がるだろう。

*ガイド山行のお問い合わせはこちらにどうぞ

9月13日(火)晴れ 立山駅からケーブル11:20 美女平から高原バス11:40 室堂12:25/12:45 剱沢小屋15:00
9月14日(水)晴れのち曇り、小屋到着後土砂降り 剱沢小屋6:10 真砂沢ロッジ8:55/9:25 二股10:55/11:10 仙人池ヒュッテ13:35
9月15日(木)雨が上がって出発、後快晴 仙人池ヒュッテ8:35 仙人峠8:55/9:00 池の平小屋9:35/9:50 遭難碑10:25/10:30 小窓雪渓に入る11:05/11:15 小窓のコル12:15/12:30 小窓の王基部14:20/14:40 三の窓15:10 三の窓テントサイト15:30
9月16日(金)快晴のち少々ガス 起床5:00 朝食6:30 出発7:45 三の窓コル7:55/8:10 池ノ谷乗越9:00/9:15池ノ谷尾根の頭9:30/9:40 長次郎谷左俣のコル10:50/11:00 剱岳2999m頂上11:30/12:20 平蔵コル12:55/13:05 平蔵の門13:30 ケルンの広場13:35 前剱の門13:50/14:00 前剱と一服剱のコル15:00/15:15 一服剱15:30 剣山荘16:00/16:10 剱沢小屋16:50 
9月17日(土)晴れ 剱沢小屋5:50 室堂7:45 

*画像はクリックすると拡大出来ます


三の窓にて。チンネの真下で幕営

9月14日、朝から風が強い

稜線はもっと強いだろう。下回りのコースに変更

二股。仙人池は近い

ヒュッテ着。北方稜線を回ってきた県警山岳警備隊の皆さんと

仙人池ヒュッテの美味しい夕食

15日、ヒュッテのお母さん、志鷹静代さんを囲んで

雨も上がり、剱が見えてきた

山の説明をする多賀谷ガイド

池の平小屋。さぁ、いよいよ北方稜線へ

小窓ノ滝と小窓雪渓

ヘツリ状の溝道

小窓雪渓の登り。難なく詰めて、小窓に出た

池の平山2555m

小窓の王。今日はあのウラまで

小窓の頭の登り

最後尾は富山ガイド

大岩を回りこむ

小窓の王横のバンドを下る

見た目は急だが高度感はない

三の窓に到着。雪渓下まで下る

水場近くに幕営

チンネの真下

後立山連峰を望むロケーション

月も出てきた

16日朝、鹿島槍からご来光

チンネも赤く染まる

豪華な朝食

雪渓の登り返し

池ノ谷。険しい

池ノ谷ガリーの登り。ザレている

池ノ谷乗越

池の谷の頭への登り

八ツ峰

長次郎の頭は、長次郎谷側のルンゼに逃げて巻いた

長次郎の頭を振り返る

源次郎尾根を登ってくる富山県警山岳警備隊

警備隊の4人と大貫さん

剱岳2999mの頂上にて記念撮影

お客さん5名とガイド3名

カニの横ばい

平蔵谷のハシゴ

カニのタテバイを登る登山者

剱沢小屋にて祝杯

17日朝、私は一足お先に下山。テント場と剱。

地獄谷の鍛冶屋地獄と剱

偶然、ロッジわがやのお客さんに会った。前田さんと小栗さん