新入生歓迎「星の小舎」山行

大学に入ったら探検部に入ろうと思っていたが、武蔵にはないことが分かった。山岳部・ワンゲル部・マスコミ研究会・心理学研究会に的を絞り、入学式を迎えた。各部のテントが並び、新入生を勧誘している。文系サークルは、雰囲気に馴染めそうになかった。山岳部は部員が3名、ワンゲルは女子もいて賑やかだ。タダ酒も1年間飲めるらしい。入学式初日に結局、入部を決意していた。
ワンゲルの黎明期に、先輩達が建てた山小屋が、越後の八海山・駒ヶ岳の麓にある。そこで入部希望者を招いての山行が行われた。飯を作って飲んで歌って周辺を歩いて、楽しかった。
北八ヶ岳
ゴールデンウィーク、4年の平田さんに山に誘われた。2年の岡山さんと3人、北八ヶ岳に行った。コースは覚えていないが、多分、1日目・・・麦草峠までバス。中山をピストンして高見石小屋CS 2日目…縞枯山・北横岳を越えて双子池CS 3日目・・・北のほうに向かって林道を4時間ほど歩き、下山。だったような。小諸に下り、夜行列車が出るまで居酒屋飲んでいた。
男子錬成山行
新入部員を鍛える、という山行。バテさせるために歩かせる、というものであった。1日目・・・大学から乗り継いで箒沢に。テント設営 2日目・・・檜洞丸・蛭ヶ岳を登り熊木沢を下り、玄倉川との出合CS 3日目…塔ノ岳に登り、新大日・三ノ塔と縦走してヤビツ峠に下り、蓑毛で終了。最後は膝痛に耐えながら歩いた。厳しい山行であった。
6月月例 剱岳

6月月例山行は、故郷の、憧れだった剣。しかも残雪期。わくわくであった。

出発日:上野駅から夜行の急行能登に乗り込む。3年生3名、2年生4名、1年生は私ひとりである。男子のもう1パーティは白馬、女子パーティは奥秩父だった。
1日目:国鉄富山駅に早朝着。富山地方鉄道立山線で立山駅、ケーブルで美女平、高原バスで標高2450メートルの室堂へと乗り継いだ。56豪雪のあとなので、積雪量は多かった。低気圧が接近していて、風が強い。行動開始。みくりが池温泉、雷鳥沢を越え、別山乗越への登り、雷鳥坂。視界が無かったことだけ、覚えている。この日はもう少し前進し、剣沢に強風の中テントを張った。

2日目:雨と風のため、停滞。

3日目:依然ガスっている。ルートを、源次郎尾根から一般ルートの別山尾根に変更。それでも、平蔵のコルから頂上までは怖い。へっぴり腰だったが、憧れていた剣岳のピークに立てた。
平蔵のコルの避難小屋から、平蔵谷を下る。最初はステップを切って歩いていたが、そのうちシリセードになった。一気に剣沢出合まで。早かった。

4日目:室堂へ下山。やはりガス。結局、展望の殆ど無い山行であった。富山駅で「ごくろうさんビール」をやり、私は2時間ほど高岡の実家に寄り、また夜行で東京に戻った。とにかく剣岳に登れて、うれしかった。


たった1枚だけある写真
夏合宿 南アルプス
1日目…新宿より甲府・身延と乗り継いでバスで1時間10分、田代まで。ここから歩き始めて伝付峠に行く途中まで 2日目…伝付峠を越えて二軒小屋ロッジCSまで 3日目…椹島まで車で移動、奥西河内沢に入渓。沢の中で泊 4日目…沢を詰めて大聖寺平に出る。赤石岳をピストンして荒川小屋CS 5日目…中岳・悪沢岳・千枚岳の荒川三山を踏んで二軒小屋CS 6日目…当時は廃道であった蝙蝠尾根を辿り、途中で泊 7日目…稜線に出て、塩見岳をやり過ごして雪投沢源頭泊 8日目…熊の平を経て農鳥小屋CS 9日目…農鳥岳をピストンして間ノ岳を登り北岳山荘CS 10日目…北岳に登り、八本歯のコルから下り広河原CS 11日目…バス・国鉄を乗り継いで各パーティが集結する沼津まで 

と書いたが、沼津で14日ぶりにお風呂に入った記憶があるので、途中で停滞を2回したのだろう。入山日は夜行だったかなぁ。暑い林道歩き、沢登り、稜線漫歩、停滞も含めたテント生活とどっぷり山に浸かった。写真は一枚もない。 
八海山 高倉沢
9月初めの草刈り山行の前に「星の小舎」に入った。近くの水無川の沢、高倉沢に入った。4年の相澤さん・2年の矢吹さんはオツルミズ沢敗退のあとのリハビリ山行。スケールの大きな沢を歩き、八海山に出て、清水集落まで下った。
草刈り山行「星の小舎」
星の小舎の整備、回りの草刈り。後期授業は9月10日頃から始まるが、その前に行われた。

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